―あなたの一票で名香が決まる
時代を代表する名香は、記憶を呼び覚ましてくれるものだ。ディオールのポワゾン、グッチのエンヴィ、あるいはシャネルのエゴイストやアリュールのような具体例は、枚挙に暇がない。
たとえば、今日アリュールの香りを漂わす女性は少なくなったが、その当時、夜の六本木で圧倒的な存在感を放っていたのがアリュールだったので、個人的にあの香りはキャバクラ嬢の匂いと同義なのである。
日本フレグランス協会が、2010年に10月1日を「香水の日」と制定して以来、「日本フレグランス大賞」は今回で５回目の開催となる。
同賞は、昨年７月から今年６月までに発売された数々のフレグランスの中から、香り、ボトルの美しさ、話題性などを基準に評価し、日本フレグランス大賞として表彰する。
フレグランス・オブ・ザ・イヤー、ベスト・ボトルデザインを、レディース、メンズ、ユニセックスのフレグランス別、およびブランドのポジショニング別に表彰するほか、日本で１０年以上にわたり販売され、すでに名香と呼ぶにふさわしいフレグランスを表彰するホール・オブ・フェーム（殿堂）賞が今年から新たに追加された。
これらの各賞はフレグランス業界で活躍する面々やライターを招いて開催する「エキスパート審査会」にて決定される。
また、フレグランスユーザーが参加できるウェブ投票を行い、最も得票数が多かったフレグランスをパブリック賞として表彰する。ウェブ投票は７月１日（火）～８月２５日、日本フレグランス協会のホームページにて受け付けており、日本フレグランス大賞は９月１０日（水）に発表される。
http://japanfragrance.org/
なお、第１回から第４回までの結果は日本フレグランス協会のWebサイトで見られるようになっている。
2013年の【ラグジュアリー・レディス 部門を受賞したのは、ヴァレンティノの｢ヴァレンティナ アクア フロラーレ オーデトワレ｣