資生堂が独自の「手書き書体」に秘められた秘話を公開

資生堂のポスターや企業広告を彩る和文の資生堂書体は,誰もが一度は目にしたことがあるはずだ。このほど,資生堂の独自の書体「資生堂書体」をテーマに制作したスペシャル動画『美と、あそびま書。』がYouTube内資生堂公式アカウント(http://www.youtube.com/user/SHISEIDOofficial)で公開されている。動画は今まで公に語られることのなかった,この独自の書体に込められた思いに迫る内容となっている。

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資生堂書体は,1916年の意匠部(現在の宣伝・デザイン部)設立以来,100年近く,手書きによって伝承されてきた。資生堂書体は、資生堂の美学と精神性を表現するために開発されたもので,現代でも入社した新人デザイナーが1年かけて体得し,そこに通底する美意識が受け継がれている。今回の動画では,宣伝・デザイン部のアートディレクターのディレクションのもと,映像作家のTAKCOM / 土屋貴史氏を監督に起用し製作された。

歴史のあるメーカー(ブランド)は,そのロゴデザインにおいて品格がにじみ出るもので,そのエッセンスは書体に集約されていると言っていい。もちろん,書体自体の秀逸さがそうさせる部分も大いにあるのだが,長く伝統を守り抜くことで独特の風格がにじみ出るものである。

もっとも,コスメに限って言えば,比較的近年に誕生したブランドは細字のスタイリッシュなフォントを用いる傾向があり,それはそれで美しい。資生堂の場合,オリジナルの和文書体が現在もなお用いられており,既存のフォントで容易に再現できないことも,その独自性をたしかなものにしているといえよう(資生堂には周知の通り欧文書体も存在する。下に示した画像を参照されたい)。

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